鳴らない電話

こと こと【事・こと】

🈩(名)《頭で考えることで、明確なものがなく、はっきりつかめないとき、抽象的なものをさすときに使う語。》①事実。事柄。「一度決めた—は守ろう」②(大変な)事態。「—ここに至っては」③面倒。「それは—だ」「—と次第によっては」④任務。「—に当たる」⑤事情。「—を分けて事情を話す」⑥《事実・事柄よりも、もっと明確でないことを表す際に使う語》㋐経験。「外国に行った—がない」㋑習慣。「毎日、読書をする—にしている」㋒価値。「さすが有名だけの—はある」㋓《形式的に言う語》の。「話す—ができる」㋔意味。「その話はこういう—だ」㋕必要。「気にする—はない」㋖場合。「失敗する—もある」㋗噂。「彼もじき来るという—だ」㋘最も良いこと。「学生はやはり勉学に励む—だ」㋙問題。「天候を—ともせずに出掛けた」㋚願望。軽い命令。「校則を守る—」㋛形容詞の連体形について、副詞的に。「うまい—いく」㋜それについて言えば。「わたくし—」🈔(終助)《主に女性が使う》感動や強調を表す。「なんて素晴らしい—」 「まぁ可愛らしい—」—あれかし 何か新しい事件があり、平穏な状態が破れることを待ち望んでいること。—志とたがう 思い通りに事がはこばない。—無きを得る 無事に済む。—によると もしかしたら。ひょっとすると。 場合によれば。 —もなく ①平穏無事に。②たやすく。—を好む ①事件や騒ぎが起こるのを好む。②変わったことを好む。

こどう コドウ【鼓動】

(名・サ変自)①気持ちや物がふるえ動くこと。②心臓が規則的に収縮・拡大すること。脈うつこと。また、その音・響き。

ことがき コトガキ【事書】

(名)①文書で一つ一つ分けて書いたもの。箇条書き。②「…のこと」という書き方。

ことぐさ コトグサ【言種】

(名)①話・うわさのたね。話題として好まれる事柄。②口癖。③言いわけ。

ことさら コトサラ【殊更】

(副)①わざと。わざわざ。「—行かずとも、またの機会に」②特に。とりわけ。「この夏は—暑い」—め・く わざとらしく見える。

ことだま コトダマ【言霊】

(名)①言葉に宿る心霊、不思議な働き。古代、発した言葉の力が働いて、その言葉通りの事象がもたらされると信じられた。「—の霊妙な力によって幸福になる」「鳴らない電話よ、鳴ってくれとつぶやくと、—の力か、その瞬間、けたたましい音が部屋に鳴り響いた」 ②コピーライティングに宿る、人を動かす力。「株式会社AG&Kが—で悪の組織から地球の平和を守った」「ラスボスを倒した最も強力な武器、なんちゃってスペシャル—が隠されている部屋は東京都品川区西五反田1‐25‐1NANOビル3Fにあると言う」「—の加護を得るための呪文は03‐3491‐7577だが、なぜか arigatou@ag‐and‐k.comの方が迅速に力を得られるらしい」。

ことづて コトヅテ【言伝】

(名)①ことづけること。伝えたい言葉を他の人に取り次いで貰うこと。伝言。②間接的に人から伝え聞いたこと。伝聞。

ことてん コトテン【事典】

(名)《「じてん(辞典)」とまぎれるのを避ける為に区別した呼び方》→じてん(事典)に同じ。=言葉典、文字典

ことなる コトナル【事成る】

(連語)その事が無事にできあがる。物事が成し遂げられる。成立・完成する。

ことば コトバ【言葉】

(名)①人間が思想・感情を音声や文字を使い表現するもの。言語。「—で伝える」②文章。「—を書く」③単語や語句。「—の意味を知る」④言葉遣い。「おかしな—だ」⑤挨拶。「身に余るお—恐縮です」⑥小説・語り物・謡物で、作中人物が話す部分。「—のやりとりが興味深い」お—に甘える 相手の好意・親切をそのまま受ける。—に余る 言葉では言い尽くせない。—のあや 巧みな表現。飾った言い回し。—の先を折る 口出しをして口答えをする。人の話をさえぎる。—を濁す うやむやにする。はっきり言わずにぼかすこと。—がき(名)①和歌や俳句の前書き。主題・作った事情などを記したもの。②絵巻物にある説明文。③絵本の中の対話の文。—じち【—質】(名)人の言葉を証拠として取っておくこと。言質。—じり(名)①言葉の終わり。語尾。②言葉のはしばし。言いそこなった部分。質言の箇所。「—をとらえる」—づかい【—遣い】(名)言葉の遣い方。物の言いよう。

ことぶき コトブキ【寿】

(名)①めでたいこと。祝事をいわうこと。喜び。②命の長いこと。長命。寿命。

こども コドモ【子供】

(名)①自分の子。息子。娘。②幼い子。児童。小児。③動物の子。④思慮が足りない者、未熟者のたとえ。—の日 五月五日。国民の祝日の一つ。端午の節句。—心(名)①子供らしい無邪気な心。がんぜない心。②子供なりの判断。—だまし(名)①子供を騙すこと。②ごまかし。あさはかな手段。—連れ(名)子供を連れていること。子を伴っていること。子連れ。—らしい(形)①いかにも子供にふさわしい。あどけない。②子供のように幼い。